ポラロイド

現在私文3年生、司法試験に挑んでみます。

2021予備論文現場での思考回路

お疲れ様です!

なんとか無事予備試験の論文を受けきることができました!

受け終わった直後の感想がメインですが、少し内容に踏み込むところもあるかもしれないので、まだ見たくないって方はご注意下さい!

 

 

全体

途中答案は回避できたし、問題文の事実をほぼ使い切ることができた。

もっとできたなーと思うところもあるけど、本番の緊張とかも考えたらこんなもんだと思います!

 

 

 

公法

ぱっと見のイメージでは憲法が簡単で、行政がどちらかというと難しそうという印象だったので、憲法メイン、行政守りというプランを立てました。

(この後もそうですが、自分は一貫して簡単そうな科目で稼ぎ、難しそうな問題では守るというプランで挑んでいました。不合格になる確率を下げることを目的としていたためです!)

 

憲法はとにかく人権設定でミスしないことを意識し、「広告を出す自由」と「ビラを配る自由」の二つを21条で設定しました。その後はひたすら立法事実を潰し続けました。本当は両自由の異同にもっとしっかり触れたかったのですが、思いつかなかったので省略といった感じです笑 四頁びっしりなかなかいい答案が欠けたように思います。

 

行政は見た瞬間に「附款」だ!!と思い、設問1は定義を示した上で当てはめを丁寧めに書きました。問題文の聞き方的に、模試で出たような「附款の取り消しの可否」は聞かれていないと判断し、あっさり目に負担であることを認定してすぐに取り消し効力の話を書きました。去年の採点的にも設問1の配点はバカにならないと思い、取り消しの効力の比較は丁寧めに検討したような気がします。

設問2はとにかく時間がありませんでした笑 原告の主張的に附款の限界と信頼の原則(的な何か)について争って欲しいのかな?と思い、その二つについて書きました。

附款の限界では、問題文の事実を大量に引用したので手が死にかけた記憶があります笑原告の不利益→適切な廃棄事業が行われない恐れ→法の趣旨に反する的な流れで集めに書きました。

後者はよくわからなかったので、信頼の原則の判例っぽい規範を立てて適当に当てはめをしました。今でも正解はよくわかりません笑

行政は問題文と聞き方が結構複雑で、場面設定と聞かれていることを読み取るのに少し時間がかかってしまいました😢 ただ、なかなかいい答案が欠けたと感じ、公法後は結構ご機嫌でした笑

 

 

 

刑事

ぱっと見のイメージでは、刑訴が簡単で刑法が難しいというイメージでした。これは自分が刑法を苦手にしているだけかも知れませんが笑

そこで、刑訴に全力投入して4頁ぎっしり書ききり、刑法はなんとか逃げ切る作戦を取りました。

刑訴は、設問1は準現行犯逮捕を要件該当性、明白性、近接性に分けて書きました。普通に論証を貼り、問題文の事実摘示と評価をしっかり分けてかなり丁寧に書けたように思います。各号該当性も丁寧に検討しました。

設問2は、接見の問題は書いたことがあったので、2つの論証を貼って普通に書きました。

刑法に自信がなかったので、刑訴で決める気持ちで書きまくった記憶があります!

 

問題は刑法で、序盤の帳簿隠匿になんの罪が成立するかが分からず時間を割いてしまいました笑 今思うと今回の最大の失態だったように思います。そのせいで最後の甲の不作為幇助(自分は幇助と認定しました)の故意の話が書けず、実質途中答案のような形で切り上げることになってしまいました😢  同意殺人は「承諾」について、窃盗は「他人のもの」と不法両得の意思を厚めに書き、放火は因果関係の認定をしっかり目にやりました。幇助は、正犯を基礎付ける作為義務を負うか、幇助を基礎づけるに留まるかの認定をしっかりやった気がします。不作為の実行行為性は、これと議論がかぶるのでほぼ書いていないに等しいです笑(やばすぎ)

結構刑法はボロボロなので悪い評価は覚悟してます😭 ただ、定義や文言該当性はとにかく丁寧に書いたので、Fは来ないと信じています笑

 

 

 

 

一般教養

This is 教養 って感じの課題文でした笑

理解しやすい文章だったのでとても助かりました笑 設問1は一行に40文字ちょいくらいでびっしり書き、課題文をひたすら書き写しました。

設問2は適当に問題文中で例として出てきた「お金」を例に出し、具体例としてあげた理由と、「お金」と「文学」の共通点について長々と書きました。ひたすら課題文に沿った回答を心がけたので何も面白みはありませんが、般教はこれでいいような気がします。あまり期待はしていません笑

 

 

 

 

 

実務

刑事と民事の準備書面問題をとにかく頑張りました。民事の債権譲渡の設問はよく分からず意味不明なことを書いたと思います笑

刑事は誓約書bを提出する理由を書き忘れましたが、それ以外はかなり丁寧に規範→事実の摘示→評価の峻別と流れを守れたように思います!

遮蔽の条文は短答の時に読み込んでいたのですらっと出せました(短答マジ大事)

昨日の反省を生かし、よく分からない民事の設問は思い切って諦めました。これがどう出るか、といった感じでしょうか笑

 

 

 

 

 

民事

ざっと答案構成をした感じ、難易度は高めだなという印象を受けました。もっとも民法はもともと得意だったこともあり問題文の事実をうまく使える構成を思いつけたので、民法で稼ぐことにしました。その後はまだなんとかなりそうな民訴→商法という流れで書きました。

とにかく条文引用と文言該当の検討で細かく点を拾う意識で、原則論を丁寧めに描いた気がします。

 

民法

設問1は、「契約の内容に適合しない」(562)ため解除できないかという観点を軸に展開しました。

売買については、ワイン自体は渡せるけど?→飲用に適することが契約の内容になってるよねってことで流れで。

賃貸については、普通に冷蔵庫貸すよ?→ワイン用だってことが契約の内容になってるよねって流れ(論証を貼りつつ)で書きました!

 

設問2は、①そもそも有効?②所有権対抗できる?③D?に対しては?の三つを誘導に沿って書きました。

①は一物いっけん主義からの論証を貼って当てはめ

②は譲渡担保の構成を所有権的構成にして、「引き渡し」(178)があるとして対抗できることにしました

③は、通常の営業が継続しているなら対抗できないって論証を貼って、Dだかの保護を図りました

 

問題文の事実と誘導に沿って法律構成すればそれなりの点数が来ると信じて書きまくりました。 契約内容の拡張と譲渡担保系はヤマ張りしていたので、運が良かったです(民事が始まる直前もずっと集合譲渡担保の解答例を見漁ってました笑)

 

 民訴

民訴は設問1については共同訴訟参加の規範を覚えていたのでそれを貼って当てはめし、独立当事者参加も覚えていたことを普通に書きました。原則論で勝負が決まると考え、条文の文言に引きつけて丁寧目に書いた気がします。ただ、問題意識には気付けなかった気がするのであまり自信はありません。

設問2は参加的効力と既判力の二つに分けて検討しました。両方の効力の正当化根拠?で違いを示すのかなーと思い、知っていることを丁寧めに書きました。ただ、なぜ問題文にわざわざ「Yに既判力が及ぶかを前提とした上で」みたいなことが書いてあるのか分からず(設問1でですでに検討済みだから)困惑しました。既判力でYに及ぶことの反射的効力として及ぶってことを書いて欲しかったんでしょうか?(と現場では考えました) よく分かりません笑

 

商法

商法はなんとなく令和元年の問題と似ていたような気がしました。

設問1はCが代表権を有するかの原則論を丁寧に書いた上で、①適法な株主総会での選任決議の有無と②表見代取の話を書きました。

①については、だいとりを総会で決められるかの論点はみんな書きそうだと感じたので、830条2項の枠で論点を一応書いておきました。また、830条1項の枠を作って問題文の事実を拾いまくって丁寧めに検討しました。Aによる一人株主総会株主総会と評価できるかみたいな感じの軸で書いた気がします(設問2との関係で)

②については、総会議事録や登記、代表印の話をどこで書いたらいいか分からず困っていたので無理やり354?だかの「善意」の枠で拾っちゃいました笑

副社長って言われたら表見だいとりの話書くっきゃないよなぁ!ってことで「付した」の論点もちょろっと書いた気がします。

ただ、個人的にあんまり納得はいってないので多分正解筋ではないと思います。よく分からなかったので、とにかく事実を使い切ることを目指しました😇

 

設問2はいよいよ時間もなかったので、不当利得の「法律上の原因」だかの枠で事実を拾いに行きました。もうこれに関しては本当に適当です。以前退職金の話のコンプリが確か不当利得で構成してた気がするのでそれで書いただけです笑

Aが一人で色々やったことで、「報酬」についての株主総会の同意があったことにならないかという観点を軸に書きました。

設問1の一人株主総会との違いを法の趣旨から読み解き(2では2では濫費防止による会社全体および株主の利益保護にしました)、2では同意があったことにして趣旨に反しないとして「法律上の原因」を肯定しました。

一番最後に書いたこともあり時間もキツキツで、とにかく事実を拾うことと条文を示すこと、文言該当性を丁寧に検討することで守りに行きました。出来はあまり良くないと思います😢

 

 

(何も見ていない段階での)自己評価

憲法 B

行政 B

民法 B

商法 C

民訴 C

刑法 D

刑訴 B

実務 C

教養 C

順位 300番台後半

こんな感じになってくれることを切に願っています。本当にお願いします(;_;)

 

 

 

 

総括

全体を通して、(刑法以外は)うまく立ち回れたように思います。終了5秒前、商法の「以上」を書いた瞬間に全身から力が抜けていき浮遊感を感じるという初めての経験をしました笑 本当にスリリングな試験でしたが、二度と受けたくありません

ストレスで不整脈になり、ラストの民事は動悸がひどかったですが何とか倒れる前に逃げきれました😙

おそらくここまで間違いばかりを書いてきたと思いますが、現場でできる最大限に近い仕事をできたと思います。一つだけ言えることは、これで落ちてたらもうしょうがない

と思います。それだけ、持てる力と気力の全てを出し切ってきました。

 

 

 

こんな感じでしょうか!

明日から期末試験、ES提出、ウェブテスト、遊び三昧とやることは盛りだくさんですが、一旦試験のことは忘れて、普通の大学生活を満喫したいと思います!普通が一番!

よろしくどうぞ!

 

 追記

ある程度解説講義を聞いた上での自己評価です!

poraloid.hatenablog.com

 

poraloid.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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