予備試験受験生の、勉強方針と計画の立て方
お疲れ様です!今日で去年の短答から1年。勉強以外でも本当に色んなことがあって、めちゃくちゃ長かったように感じます、、、去年は知識不足で全く予備試験に歯が立ちませんでしたが、今年はなんとか勝負にはなった気がします。1年でよく仕上がったなぁと感慨深いです笑
さて、今日は口述(及び来年の司法or予備)に向けた夏休みの勉強方針についてまとめてみたいと思います!「お前の勉強方針なんて興味ねえよ」と言われそうで怖いですが、自分は他の方の勉強方針や計画の立て方から多くのことを学んだので、自分もブログにまとめてみたいと思います🙌
計画の立て方
大まかな目標設定→現状と目標を具体的に把握→差を埋めるための手段の取捨選択→優先度付け
というステップを踏んでいます!
そうはいってもなんのこっちゃという感じだと思うので、以下夏休みの予定を立てていきます🙆♀️
期間
8月15日~10月7日まで
目標
・口述で不合格にならないだけの知識のインプット
・苦手科目(刑法)の論文対策
可処分時間
平均週3日×9週=27日
1点目について
・現状に加えて必要な知識
①要件事実周りの知識②両訴の口述プロパー③刑法の学説対立の理解④民、民訴、刑、刑訴の論証⑤執行保全法曹倫理の知識
ひとまず口述の過去問や口述を受けた方のブログ記事を参考に「落ちないこと」を一番に考えて必要な知識をピックアップしてみました!特に経験者の方が口を揃えて「要件事実が何より大事」と話しているので、①は最優先で取り組む必要がありそうです🤔知識のアウトプットについては、受かってからの直前2週間で友達や知り合いを総動員してお願いし、口述過去問を素材に行う予定です!
・具体的にやること
①については大島本(上巻)を素材に、
予備段階で作成した要件事実まとめを補強→条文や原理原則を出発点に、「なぜそうなっているか」を丁寧に理解
という流れで行こうと思います!理解する前に覚えても無意味という論文勉強で得た教訓を活かし、まずは理解に努めたいと思います。暗記は直前期の自分が頑張ってくれるでしょう笑
②口述の過去問を見た感じ、かなり細かい手続的な話が問われています。もっともほとんどが条文知識ですし、両訴の条文は短答や論文の準備で割と読み込んだので、そこまで時間をさかなくてもなんとかなるかな〜と、楽観的に考えています😂そもそも不合格にさえならなければいいのですから、周りが抑えてきそうな条文知識(代表的なもので言えば公判前整理手続き等)を中心に、浅く広く目を通しておくだけにしておきます。深入りする時間はないですし、②は直前期に短期記憶でゴリ推した方が効率が良さそうです。余裕があれば両訴の短答過去問で、本番前にアウトプット教材として取り組みたいものをピックアップしておきたいと思います。
③刑法の学説対立問題は司法で近年聞かれており、口述でも頻出のようなので是非とも抑えておきたいところです!メイン論点を中心に、各学説からの帰結と理由、批判の理解と整理を行いたいです。基礎マは基本的に素晴らしい教材で自分もめちゃくちゃ信頼しているのですが、刑法に関しては自分に合っていないのかあまり信頼していません。なので教材としては基本刑法を使い、通読→重要部分を中心に読み直しという流れで進めていこうと思います。刑法は一番苦手なので、まずはとにかく理解に徹したいと思います。
④論証集は触るだけで論文前の苦しい記憶が蘇るので見たくもないですが、グダグダ言わずに1周くらいは目を通しておこうと思います笑 今必死に覚えても効果は薄い上、論文前に1度(自分なりに)理解はしているのであまり時間はかけません。隙間時間にちょこちょこ進めていこうと思います!
⑤問題はここです。噂によると結構えぐい問題も出されたりするらしいのですが、正直周りの受験生がみんなそこまで抑えているとは考えにくいです。中には専用の基本書を買って準備していた方もいましたが、さすがにそこまでは不要な気がします(願望)
というかそれは物理的に無理なので、大島本と基礎まに載っている部分だけ理解、整理をして、あとはお祈りという感じが現実的なところかなと思います。あくまで相対評価の試験なので、最低限の知識を完璧にする→細かい知識で差をつけにいく、という鉄板の流れを口述でもしっかりと守っていきたいところです!
法曹倫理については、安定の短期記憶ゴリ押しでなんとかする予定です笑
口述対策としてはこんな感じでしょうか!よく、論文発表後に始めれば十分との声を聞きますが、社畜の自分は直前までバイトやインターンがありますし、ゼミの活動も一番忙しい時期なので難しいです😢
直前期に単純な暗記とアウトプットだけに集中するための準備を、今からコツコツ進めていきたいと思います!
2点目について
夏休みは遊び、バイト、インターンと盛りだくさんですが、今年度論文やらかしオブザイヤーを受賞した最大の苦手科目、刑法の論文にも着手します笑
・現状不足している点
そもそも現状の自分はなぜ刑法が相対的に苦手なのか答案等を分析した結果、原因として①刑法の論文「センス」が身についていない②各論での細かい判例知識、論点把握が足りないことが挙げられると考えました。
・具体的にやること
①についての論文「センス」とは、問題を見てa周りの受験生ができそうな所はどこまでかb出題者が特に書いて欲しいであろうところはどこか、の2点を見極める力のことです(自分で勝手に命名しました笑)。相対評価の試験なので安定した結果を出すためにはaの把握が必要不可欠ですし、そこから限られた時間の中で周りと差をつけるためにはbの把握が必要であると考えています。この2つを把握することを答練や模試で意識していましたが、刑法だけは後述する②の不足も影響し、結局最後まで掴むことが出来ませんでした😢(刑訴も正直怪しいです笑)
時間勝負の刑法では論点を全て完璧に処理することは難しく、このセンスが特に重要になってくるように思います。もし司法に進んだ場合はさらに時間がキツキツになるので、今のうちにしっかり磨いておきたいところです。
aについては受験生の使用率が最も高い、伊藤塾の教材をベースにインプットと演習をしっかり行えば比較的簡単に身につくと思うので、現状あまり心配はしていません。もっとも、bについては何らかの対策を行う必要があるように思います。刑法の場合、具体的には(a)判例事案の把握、(b)学説対立の温度感、(c)採点実感の分析が効果的かなと今は考えています(有識者の方、アドバイスがあればお願いします!!🙏)
(a)については、刑法に限らず判例と似た事案が組み込まれてる場合、いろんな考え方がある所なので論じる実益が高くなりやすいです。そのためまずは幅広く判例事案を把握し、どんな理論構成の下どんな事実が重視された判決がなされたかを整理しておきたいです。
(b)については現状自分の中の各論点に対する重要性の認識と、出題者である学者の方々の通説的な認識にズレがあるような感じるためです。少し愚痴を言うと、刑法に関しては伊藤塾が最近のトレンドをあまりとり入れた講義をしていないことも一因なように思います笑(今考えたら指定学説むちゃくちゃですもん、、、)
そのため、自分では論じる実益が高い!と思った論点が採点実感で触れられていなかったりもします🥺
(c)については割とそのままで、予備を中心に司法の過去問も解いてみて、採点実感と照らし合わせることで感覚をすり合わせていきたいです。司法の方が採点実感が充実していて読み応えがありそうなので、早めに着手して丁寧に読み解いていきたいです!(もっとも、これは口述後になりそうですが笑)
②については、今年「公共の危険」の意義の論点に全く気が付かなかったように、そもそも各論知識が足りません。刑法は下手したら民法以上に知識科目だと思うのですがそれに気が付かず、論文前は憲法や刑訴と同じような扱いをずっとしていました笑
そのため刑法の短答成績は一貫して微妙でしたし、ちょっと捻られた問題が出ると論文でもたちまち大崩れしてしまいます😢
前述したセンスを身につけようにもまずは知識がないことには始まりませんし、1度基本に立ち返って丁寧にインプットをしていきたいです。
刑法に関しては以上のような対策を講じる必要があると考えましたが、(c)以外は基本刑法の通読の際に意識することで基本的には代替出来ると考えました。その後刑法事例演習教材を使ってアウトプットをしつつ感覚を磨いていきたいですが、全部やる余裕は多分ないので重要とされているものから順に取り組んでいこうと思います!口述対策にもなりそうですし笑
まとめ
こんな感じでしょうか!
順番としては重要かつ時間のかかりそうなものからということで、基本刑法の通読→要件事実→執行保全→条文知識→事例演習教材→短答過去問という優先順位で進めていこうと思います!
27日しかないので細かい点に拘らず、まずは一通り着手してみて、その後徐々に完成度を高めて行こうと思います!
いつもこんな感じで計画を立てて勉強しています!よければ参考にしてみて下さい🙌よろしくどうぞ!